2014年10月7日火曜日

生田絵梨花ちゃん 「虹のプレリュード」感想

生田絵梨花ちゃん主演のミュージカル「虹のプレリュード」を観劇してまいりましたよん。わたしは、2ヶ月も前からワクワクしていました。

だから前日には、ちゃーんと黄色と紫色のサイリュウムを準備して、生田絵梨花ちゃんのネームタオルも、ばっちりカバンに入れましたよ。一緒に見に行くジャニオタは、絵梨花ちゃんの写真を貼り付けたウチワも用意しましたよ。
舞台で歌って踊っている時に、観客席からサイリュウムとかネームタオルとかウチワを振ってあげて、声援を送ってあげたら、絵梨花ちゃんも絶対に喜ぶよねぇ、、、、

、、、と思ったんですけど、銀河劇場に行ってみたら、誰もサイリュウムとかネームタオルとか持ってない、、、、誰もウチワを持ってない、、、、、生田絵梨花ちゃんのファンのみなさまは、良識のある方ばっかりですか。

なんと言っても「虹のプレリュード」は、格調高いミュージカルですからね。クラシック音楽のコンサートより、だいぶ威圧感は少ないですけど、少し空気が類似してます。咳(せき)をするのも、憚(はばか)られるレベルです。あの場で、サイリュウムなんか振ったら、きっと殺されます。

そういうハイブラウな感じの芸術を鑑賞させていただきました。とっても格調高くて最高なパフォーマンスでした。でも、そういうあたまりまえな感想を書く前に、どんなストーリーのミュージカルなのかご説明いたします。
カーテンコールのすばらしさ!
左からショパン、絵梨花ちゃん、ヨーゼフ、イワノフ大尉
http://natalie.mu/music/news/127526

■背景とストーリー
手塚治虫氏の漫画が原作の1830年くらいのポーランド・ワルシャワのお話でございます。その頃のポーランドはロシアとプロシャ(ドイツの前身)とオーストリアに領土を分割されておりました。苦難の歴史です。大幅に領土を縮小されてロシア皇帝が国王を兼務するポーランド(立憲)王国として、ロシアの支配下にあった時代の話です。

主人公ルイズ(生田絵梨花ちゃん)のお兄さんルネが、ワルシャワの音楽院に合格したのですが、入学前に亡くなってしまいます。妹のルイズは、世界的なピアニストになるというお兄さん(ルネ)の夢をかなえるため、ルネを詐称して音楽院に入学します。カフェで出会った革命家ヨーゼフを下宿に匿ったり、ショパンからの求愛もあったり、激動のポーランドで音楽を学びますが、ヨーゼフと共に独立運動と音楽に殉じます。

■感想
そういう悲しい「虹のプレリュード」なんですけど、ほんとうに

すばらしいミュージカル

です。すばらしいポイントは、たくさんありますが、乃木坂46ファンなら、まず生田絵梨花ちゃんのすばらしさに注目しますよね。

■声がすばらしい
みなさまは10thシングル「何度目の青空か?」って、冒頭の生田絵梨花ちゃんの美しい声の独唱が、長くて最高だと思うでしょ。むしろ全部独唱で通して欲しいと思いますよね(うそ)。このミュージカルでは、そういう生田絵梨花ちゃんが、主演なのでとーっても長く独唱してくれます。これがすばらしくなくて、何がすばらしいでしょうか?

何がすばらしいでしょうか?って言っても、みなさまに質問しているわけじゃありませんよ。最高にすばらしいっていう表現法の一種ね。ほんとにさー、生田絵梨花ちゃんは、声が良いです。山猫みたいな美しさがあるよね。だからそれだけでも「虹のプレリュード」って最高です。

ミュージカル的に、すばらしく洗練されているわけじゃないと思いますし、ヨーゼフ(中河内雅貴さん)とかコンスタンティア(フランク莉奈さん)より、細い声なんですけど、普通の歌声の美しさがあります。わたしはシロウトなので、その声の何が良いって、ポイント分からないんですけど、なんだか最高。高音なんかはすばらしく澄んでシャープな清らかな声で、痺れます。そういうふうに、絵梨花ちゃんの歌声が美しいのが、すばらしさの第一のポイントね。

しかも、歌以外の劇部分でも、男装のルネ役のセリフの声の音色がすばらしいでしょ、ルイス役の自然な女声がさらにすばらしいでしょ、歌に入ってからの歌声がまたすばらしでしょ、だから生田絵梨花ちゃんの声を聞いているだけでも最高です。

■演技も最高
さらに!演技が良いです。良いっていうか最高。超かわいい生田絵梨花ちゃんが、ルネとルイズになりきって演じ分けているから、たぶん耳をふさいで、目に映る映像だけ見ていても、満足できると思います(そんなアホなまねはしませんけど)。

■(ちょっとしかなかったけど)ダンスも最高
しかも!!絵梨花ちゃんは、ダンスも乃木坂46ダンス七福神に選ばれるくらい上手じゃありませんか。ミュージカルって、歌いながら踊るんです。ご存知でしたか?知らねー奴は、いねーってね。そういうふうに歌もセリフも演技もダンスも最高な絵梨花ちゃんなので、

めちゃめちゃすばらしくて最高な主人公なの。

ほんとさー、これってなんかやばいよね。すべての瞬間がすばらしいから、意識が、映像と歌声と音声で占有されて、ぜんぜん記憶に固定できないのね。2回見たんですけど、それでも記憶に固定できないです。最低3回は見ないと、どんな劇だったか記憶に残らないよね。ちなみに早期申し込みしたのに千秋楽の夜公演は取れませんでした。人気あるのはうれしいけど、最高に残念、でもうれしい。3回見たかったんですけどぉ。

■表情がすばらしい
それで、記憶に固定できなかった割には、いろいろ書きますが、席がとっても良い席だったんです。1日目は、すごい近い席だったから、生田絵梨花ちゃんの表情も、はっきり見えるんです。これはうれしい!乃木坂46で一番表情が、豊かな生田絵梨花ちゃんですから、ミュージカルでも、威力炸裂!!

困ったときの表情とか、悲しい表現とか、歓喜の笑顔とか、めちゃめちゃきまります。表情だけ見ていれば、セリフが十分理解できるくらいの、豊かな表現力です。そういう近い席で見られて、ほんとに幸せ。

それでは、印象的なシーンを、少しご紹介いたします。

■登場シーンが衝撃的に美しい
現代のピアノコンクールのシーンから始まります。ここで、めーっちゃめちゃかわいい子が登場します。白のドレスを着て、途方もなくかわいくて美しい子です。「なんだよ~、こんなかわいい子を共演させたら、生田絵梨花ちゃんの印象が薄くなっちゃうじゃんか」って思うくらいかわいいです。AKB48のぱるるっぽいんだけど、3倍くらいかわいく美しくした感じね。

でも、実はこれは、生田絵梨花ちゃんです。メイクとか髪型が違うと気づかないものすね(っていうか、気づかなかったのは、わたしだけ?)。途中で気づいてすごい衝撃を受けました。ほんとにくらくらするくらいです。「虹のプレリュード」のリアル生田絵梨花ちゃんの美しさは、そのくらいすごいです。このシーンの生田絵梨花ちゃんの美しさだけで、「虹のプレリュード」には、二重花丸を上げても良いです。
本物の生田絵梨花ちゃんは、
この5倍くらいかわいいです
http://blog.nogizaka46.com/erika.ikuta/2014/10/020628.php

うーん、なんか本物の生田絵梨花ちゃんは
もっと全然かわいいと思うんですけど、、、
http://natalie.mu/music/news/1275

こちらの生田絵梨花ちゃんの方が、
本物のかわいさに近いかも
(with藤田朋子さん)
http://blog.nogizaka46.com/erika.ikuta/2014/10/020645.php

でも、みなさま、さらにそのくらい美しい生田絵梨花ちゃんが、続けてショパンの「革命のエチュード」を、「ほんとに」弾くんです。ゲキウマ。これは「生きてて良かったよ」のレベルです。ここまでだけでも、入場の時に配られるアンケート用紙の「大変良い」に五重丸をつけました。ほんと、見に来て良かったよ。

※でも、この役って、必要な美しさ+技能のハードルが高すぎて、生田絵梨花ちゃん以外に、演じられる人がいないのではないかと思うんです。後々の配役どうするのでしょうか、っていうのが心配。

■ルネ役もすばらしい
生田絵梨花ちゃんは、なくなったお兄さんのルネを騙(かた)って、男装して音楽院の学生を演じるんですけど、とってもかわいくて凛々しい。かわいくて凛々しいって言っても、見ていないみなさまは、イメージできないでしょうから、わたしが記憶を頼りに描いてみました。
、、、うぅ、すごくがんばって描いてみましたけど、どーしても表現できないです。このイメージ図の1万倍くらいかわいいと思っていただければ、よろしいかと思います。
ほんとはこんな感じ。最高にすばらしいでしょ。

それにして、生田絵梨花ちゃんは、歌がすばらしいけど、歌以外の普通の劇の演技もすばらしいです。男装をしているんだけど、過度に男にならないでかわいいし、セリフもかわいい女性が男装していますよ、っていう状況に、ばっちりあった声色で、頭の良さを感じる演技です。シャキイズムの風紀委員の怖めの男装とは、全然違う感じです(あたりまえすぎて、すみません)。

最高にかわいい!

しかもピアノを弾くシーンは、たぶん古今東西のミュージカル史上、最高にリアルですばらしいです。あまりにリアルですばらしいので、ショパンのピアノ演奏の演技とか、ヨーゼフのピアノ演奏の演技が、「うぅ、、」って感じに見えちゃうのが難といえば、難かも。でもそれはしょーがないよね、ピアノ演奏は、絵梨花ちゃんがすばらしすぎですから。

■ルイズ役は、さらにすばらしくて好き
亡くなったお兄さんのルネを騙って男装しているルイズ(=生田絵梨花ちゃん)ですが、ロシア軍に追われた革命家ヨーゼフを、下宿に匿ったことから、女性であることが、ヨーゼフに分かってしまいます。

お互いに状況を理解しあって、憎からず想い合うルイズとヨーゼフが、ダンスをしながら乾杯の歌を歌うんですけど、ここでは生田絵梨花ちゃんは、女性のルイズの歌声なので、男装のルネ役の作った声より、さらにめちゃめちゃにすばらしい歌声です(わたし的にね)。しかもこのシーンは、劇中唯一のダンスしながら歌うシーンで、わたしは、このシーンが「虹のプレリュード」中で最高に好き。


ほんとにねー、男装から開放されて女性であることを秘密にしなくて良くなった開放感と、ヨーゼフと秘密を共有する喜びを、歌とダンスでかわいく、美しく、茶目っ気も織り込みながら、これしかないって感じで表現してくれます。だからこのシーンは、

めちゃめちゃ最高

で、このすばらしいミュージカルの中でも最もすばらしいシーンです。このシーンって涙が出るくらい好き。

生田絵梨花ちゃんは、すばらしすぎ。ほんとに高校3年生なの? 大学入学の勉強と、乃木坂46の10thセンターのお仕事と、富士山登山と、映画の撮影とか、学校の試験とかをこなしながら、ミュージカルの主演を、こんなにすばらしくこなしちゃうなんて、おそろしいほどの才能&努力の人すぎ。こういうすごい人は、もっと傲慢な感じでいて欲しいよね。なんか謙虚すぎるのが、不満に思えるくらいの感じ。

さらに共演者もすばらしいんです。

■コンスタンティア(フランク莉奈さん)
シャイなショパンが、あこがれる歌姫なんですけど、ルネ/ルイズ役の生田絵梨花ちゃんの歌声を山猫みたいに美しいと書きましたけど、コンスタンティアは、虎ですね。ちょっと表現が変ですけど、真のミュージカルの人の声です。生田絵梨花ちゃんの声はすばらしいです。でもミュージカルの本職の人の発声って、パワーが違う感じです。しかも歌声がハーモニーの中にあるって感じの透明感で、艶があって張りがあって痺れるっていうか、最高すぎ。しかも容姿自体もとっても美しい。

苦難のワルシャワをあっさり捨ててパリに行っちゃう役柄なんですけど、高貴な感じで、下々の苦難に無関心なエゴイストをサラリとこなして、嫌な感じが、まったくしないのがすばらしいです。なので「虹のプレリュード」を見たら、普通の人はフランク莉奈さんのファンになります。今度、フランク莉奈さんのミュージカルを見させてもらおっと。ほんとにすばらしい歌声です。
http://natalie.mu/music/news/127526

■ヨーゼフ(中河内雅貴氏)
革命家のヨーゼフですが、超絶に上手な歌い手なんです。ヨーゼフは男なんですけど、かっこよすぎるし、歌声がすばらしすぎるので、生田絵梨花ちゃんが演じるルネ/ルイズちゃんと、想い想われる関係でも、応援したい気持ちで見てしまいます(それが、本来の見方のはずだけど)。

特に序盤で、ルネ(生田絵梨花ちゃん)が、ロシア軍に銃を突きつけられて「上着を取れ」って言われてピンチになったときに、ロシア軍に対して、音楽のすばらしさを語りながら、歌って踊って、危険をおかして窮地から救うシーンは、男だけど惚れます。もぅ、わたし、男だけどヨーゼフのことが好き!!

ってくらいかっこいいです。わたしもあんな感じに、ヨーゼフと一緒に歌って踊りたい。

■イワノフ大尉(石井一彰氏)
イワノフ大尉って、ロシア軍の軍人で、ポーランド人のルネやヨーゼフを弾圧する敵役なんですけど、髪をオールバックにした悪魔っぽい姿かたちが、かっこよすぎ。音楽を愛しているという設定もかっこよすぎ。冷徹に任務をこなす役柄もかっこよすぎ。イワノフ大尉に感情移入しちゃうくらいかっこいいです。

しかも、歌が超うますぎで、めちゃめちゃ泣かせます。終盤にルイズ(生田絵梨花ちゃん)に「トロイカ」を弾かせて、それに合わせて歌うんですけど、それが死ぬほどステキ。冷徹なイワノフ大尉の哀愁の歌声がステキすぎ。うぅ、わたし男だけど、イワノフ大尉のことが超好き!!ヨーゼフより好きかも。

■ルーペク先生(安崎求氏)
音楽院の先生なんですけど、すばらしいバリトンで、ぞくぞくします。何でもっと歌を割り振らないの。めちゃめちゃもったいなさ過ぎと思うんですけど。もっと歌ってくれよぅ。
ルーペク先生役の安崎求氏

そういうふうにコンスタンティアちゃんもヨーゼフもイワノフ大尉もルーペク先生もすばらしいです。書けなかったけどショパンもゲオルグその他の出演者も、すばらしくてかっこいいので、生田絵梨花ちゃんがいなくても、「虹のプレリュード」は、見るべきミュージカルです。

■さらに最後のシーンが超絶に良すぎるんですけど
最後に、ワルシャワ陥落を聞いたショパンが、パリで涙にくれながら「革命のエチュード」を五線譜に書いているシーンと、現代のピアノコンクールで生田絵梨花ちゃんが、「革命のエチュード」の楽譜に感銘を受けて急遽、演目を「革命のエチュード」に変更して、ピアノを弾くシーンが、オーバーラップして演じられるんですけど、脚本の浅井さやか氏&演出の上島雪夫氏は、たぶん天才です。ほんとに美しい構成で、感動的で涙が出ます。

しかも、生田絵梨花ちゃんの演じるピアノコンクール出演者の白のドレスの女の子が、冒頭のシーンと同じく超絶にかわいいので、「虹のプレリュード」のエンディングって、あまりにも最高。はぁ~、このエンディングのシーンの美しい生田絵梨花ちゃんを見れなかった生田絵梨花ちゃんファンは、超かわいそう過ぎ。

そのくらい美しいんですけど、でも、このシーンで、生田絵梨花ちゃんが、超絶にかわいいって点にしか注目できない奴は、ほんとにアホすぎて、人間として生きている価値はないです。ここで感動するべきなのが、生田絵梨花ちゃんの「革命のエチュード」のピアノ演奏ね。これは聞いたら死にます。

死ぬって言っても、すばらしすぎて「死ぬ」方の「死ぬ」ね。間違える奴はいないと思うけど。これさー、すばらしすぎて、美しすぎて、インパクトありすぎで、感動的で、死にます。それまでの舞台演技もすごいんだけど、これは、UUUUUOOOOOrrrrrraaaa!って叫んで立ち上がっちゃうくらいすばらしい。なんで他の観客のみなさまは、じっと座って見て聞いていられるの?

2回目は3階最前列から見たんです。普通、3階席って、結構がっかりな席な感じじゃないですか。でも、「虹のプレリュード」に限っては、3階席は(たぶん2階席も)、超良席。なぜかというと、このシーンで絵梨花ちゃんがピアノを弾く指が見えるから。
一階席だと、こんな感じで指使いが見えないんです。
http://natalie.mu/music/news/127526

これは、やばすぎ。絵梨花ちゃんの指って、白くて長くて細くてきれいすぎ。いえ、そうじゃなくて、その指の動きが芸術。これだけでもやばすぎ。さらに、ピアノの音がやばすぎ。脚本家・演出者は、この音にルネとかルイズとかショパンの想いを重ねているのかもしれませんけど、そんなものはぶっ飛んで、ただただ生田絵梨花ちゃんのピアノってすばらしいなぁ、って感想しかありません。そういう意味じゃ、素晴らしすぎるのかも、、、いえ、でもどう考えても最高なエンディングです。

※なお、舞台の下手(しもて=向かって左側)で、ルイズとヨーゼフが死んじゃうシーンも、床に倒れちゃうので、上手(かみて)の一階席からだと、観客の頭が邪魔で全然見えません。だからそのシーンも3階席から見たほうが、良かったです。

、、、というわけで、「虹のプレリュード」は、すべてのシーンがすばらしくて、他にもすばらしいシーンがあるんですけど全部書けませんし、すばらしいシーンが多すぎて、何に焦点を当てて書けば良いのか分からないので、散漫な感想になっちゃいましたけど、そのくらいすばらしいミュージカル「虹のプレリュード」でした。ぜひ再演を、お願いいたします。

とにかく、わたし的に最高のミュージカル!!!

※でも、ダンスをもっと入れていただけると、さらに超絶に良かったかと、、、

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